SOMPOケアSOMPO CARE RECRUITING

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Special Cross Talk

× 介護より先に、
コミュニケーションを学ぶ。
一人ひとりと向き合うための
育成制度。

Introduction

SOMPOケアでは、ご利用者さまお一人おひとり異なるケアが必要だとする「カスタムメイドケア」の考え方を大切にしています。
そしてご利用者さまを大切にするのと同じくらい、新入社員のみなさん一人ひとりも大切にしたい。
みなさんが社会人として、そして介護のプロフェッショナルとして、よりよいスタートができるように。
入社後の研修や育成について、新卒現場スタッフと新卒本社スタッフに聞きました。

  • N.T

    介護付きホーム ケアコンダクター
    2017年 新卒入社

  • S.S

    研修・育成担当
    2016年 新卒入社

介護技術の土台=根拠のあるコミュニケーション。

N.T
今日は、新入社員の研修や育成について、本社で研修・育成担当をしているS.Sさんと、現場でケアコンダクターとしてみなさんを指導・育成する機会のある私とで、お話してみたいと思います。
S.S
SOMPOケアの新入社員はまず、入社後4月から9月まで6ヶ月間の研修があります。6ヶ月間の研修の長さにまず驚かれることが多いですね。新入社員の8割近くが一般学部を卒業した方なので、ゼロから時間をかけて学んでもらうことが大切だと考えています。
N.T
主に最初の2ヶ月間は全体での研修、その後施設や事業所に配属されてのOJT※研修が4ヶ月ですね。S.Sさんは全体研修を担当されているし、私はOJT研修に現場で携わります。全体研修の中ではどんなことを重視していますか?

※OJT:On the Job Trainingの略。現場の上司や先輩から仕事を通して教育を受けること。

S.S
全体研修では、介護の基礎知識や接遇、社会人としてのマナーについて学びます。名刺の渡し方や挨拶の仕方といった、どの企業・会社でも行う基本的なこともやりますよ。SOMPOケアならではの点では、コミュニケーションの重要性に比重をおいて研修を実施しています。対ご利用者さまも、対スタッフも。
N.T
現場ではコミュニケーションの取り方ひとつが、信頼関係に影響しますからね。
S.S
そうなんです。たとえばですが、ご利用者さまに話しかけるときは、後ろからいきなり声をかけたり、肩を叩いてはいけません。驚かせたり怖がらせてしまったりするから。意外と意識しないとやってしまいそうな動作ですよね。こういった一つひとつのやるべきことや、やってはいけないことについても、背景や根拠を踏まえて学んでほしいと思います。
N.T
たしかに背景や根拠から学ぶのは、研修における重要なポイントです。「なぜそうするのか」と考える力を養ってから現場に来ると、充実した学びができるでしょうね。
S.S
そうなんです。もちろん実践的な技術は現場で学んだほうがいい。けれど、基本的な考え方や姿勢がわからないまま現場に出ると、どうしても場当たり的な対応だけを覚えていくことになりやすいです。先程の「肩を叩いてはいけない」の例で言えば、「怖がらせてしまうからいきなり身体に触れてはいけないんだ」と思うか、「とにかく肩は触ってはダメだ」と思うかで全く違いますよね。
N.T
2ヶ月しっかり土台をつくってからのOJT研修は、現場としてもありがたいです。そして現場配属となれば、介護の経験がない方もたくさんいます。
S.S
入社3ヶ月目からは現場でのOJTですが、現場ではどのようなことを意識していますか?
N.T
最初は少しずつ覚えてもらうことが大事ですね。まずは先輩の業務について回って、一通り見てもらう。見て理解できたら、次は難易度の高くない介助から少しずつやってみてもらうようにしています。その際、わからないことは積極的に質問してもらえると嬉しいです。
S.S
わからないことを質問、というと?
N.T
現場に長くいる私たちにとっては、もう当たり前のようになっている仕事って多いんです。だからこそ、「わからない」と積極的に言ってもらえると改めて自分たちの気付きにもなるんです。

ご利用者さまお一人おひとりを知るのと同じ熱量で、
教育担当も社員一人ひとりを見ている。

N.T
基本的なコミュニケーションや考え方を学ぶのが全体研修、個別の事象や技術を学ぶのが現場のOJT研修、といった違いがそれぞれにあると整理すればわかりやすいでしょうか。
S.S
そうかもしれませんね。ただし全体研修も、座学ばかりではありません。自身でご利用者さまの立場を体験してもらい、気持ちを理解する演習もありますよ。
N.T
どんなことをするんですか?
S.S
実際にオムツを衣服の上から着用したり、ペアになって口腔ケアを行います。「恥ずかしいと感じた」「人に口の中を覗き込まれたり、触られるのは嫌だと思った」など、率直に感じたことを大事にしてもらっています。その感覚はご利用者さまも同じだからです。
N.T
ケアや介助をされているときのご利用者さまがどんな気持ちか、想像だけでは難しいですからね。恥ずかしい、嫌だ、痛い、といった相手のネガティブな気持ちも尊重するために必要な演習だと思います。
S.S
現場へ配属されると、その時々の状況やご利用者さまによって異なる対応を学ぶことになりますよね。
N.T
そうです。ご利用者さまお一人おひとり、生活歴もやりたいことも好き嫌いも、全く違う。こうすればいいという正解はないので、都度自分で考えながら学んでいくことになります。
S.S
好きなことややりたいことを聞いても、ストレートに答えてくれる方は多くありません。相手の人となりを知ることがいちばん難しかったりしますよね。
N.T
そうなんです。生活歴をご家族さまからヒアリングするとか、持っていらっしゃる思い出の品から想像してみるとか。あらゆる角度からその人を知るスキルを鍛える必要がある。そして知った上で、どう喜んでいただこうか、と考えることもね。ちょっとした企画力なんかも必要だと思います。
S.S
たしかにお一人おひとりを如何に知るかは本当に重要だと思います。教育担当の立場からすれば、新入社員の方に対しても、一人ひとりをよく見て、知るようにしているんですよ。そしてその情報を現場とも共有しています。
N.T
実はそうなんですよね。
S.S
採用時から全体研修の間で、研修担当は一人ひとりを見ています。彼ら彼女らのことを、配属先のホーム長や管理者にお伝えしているんです。この方はこういうことが得意だとか、こういうことをやりたいと思っているとか。どんな方なのかを知ったうえで、迎えてほしいからです。
N.T
どのような方なのかをわかった上で対応するのは、大事なことですからね。それぞれの得意や苦手をできるだけ意識しながら、一緒に頑張りたいです。

「やってあげる」介護から、
「できるを引き出す」介護へ。

S.S
育成について、ここまでは最初の6ヶ月研修について主に話してきました。もっと長期的な目線で、新入社員の方へ身につけてほしいことはありますか?
N.T
研修期間を終えても、意識・実践してほしいことがふたつあります。ひとつめは、「介護はお一人おひとりによって異なること。」
S.S
SOMPOケアが「カスタムメイドケア」と呼んでいる介護ですね。
N.T
そうです。施設によっては過去、「一律援助」と呼ばれる介護が主流だったこともあります。全員同じタイミングでご飯を食べて、一斉にお茶を配って、同じ口腔ケアセットを使って……。でも、したいことは人によって違うよね、と。自分で歩ける人は自動販売機で好きなものを買いに行きたいかもしれないし、口腔ケアを自分でできる人はあまり人に任せたくないだろうし。
S.S
ご利用者さまお一人おひとり違う、という意識を持たないと、本当はできることを奪ってしまうかもしれないですもんね。SOMPOケアの考える介護は、何でもやってあげる介護ではありません。むしろ逆。本人のできることを引き出す介護だと思います。
N.T
まさにそれが、長期的に意識してほしいことのふたつめです。介護職に就く人は、やさしさゆえに「なんでもやってあげたい」と考える人が多い。でも「なんでもやってあげる」は、ご利用者さまの「できることを奪っている」につながってしまうこともあります。
S.S
やりたいこと、できることは尊重する。その上で必要なことがあればサポートする、というのがこれからの介護ですよね。
N.T
そうですね。できることを引き出す。できなくなる前に予防する。そういった姿勢が、未来の介護をつくっていく。現場での振る舞い一つひとつが未来につながることを、意識して取り組んでほしいと考えています。

ふたりからのメッセージ

  • N.T

    介護があたたかく楽しい仕事であることを、知ってもらえたら嬉しいです。

  • S.S

    SOMPOケアの教育は、一人ひとりをチームで育てます!