インタビュー

「ずっとここで働きたいくらい毎日が楽しい」子育てがひと段落して飛び込んだ介護職で見つけた生きがい

桐生さん そんぽの家S 五香南(2023年入社)

プロフィール
防衛大学校を卒業後、航空自衛隊に所属。出産を機に退官したあとは、子育てや家族の状況に応じて飲食店でパート勤務を経験。2023年、興味を持った介護の仕事をしようと初任者研修を自主的に受講後、SOMPOケアに入社し、そんぽの家S 五香南のケアスタッフとして勤務する。

子育てがひと段落した元自衛官。介護の道へ進んだ理由

――桐生さんは、もともと公務員として働かれていたご経験があるそうですね。

高校卒業後に防衛大学校に進んで、卒業後は航空自衛隊に所属し、戦闘機の整備を行っていました。自衛隊には防衛大学校を含めて8年間所属していましたが、出産のタイミングで退官することになりました。

――退官後は、子育てに専念されていたんですか?

下の子が小学校に上がったのを機に3年間パートで働きましたが、夫が海外赴任することになって中国に住んだ時期もありました。3年後に帰国してから、また飲食店でパートを再開。寿司のチェーン店で働いていました。

長男は大学生、次男は高校生になった頃、子育ても落ち着いてきたので「私自身の人生もまだまだ時間がある。もっと何かしたい」と感じていたんです。ちょうどその頃、介護の人材が不足しているというニュースを見ました。もともと人とコミュニケーションするのは得意ですし、自分の両親に何かあったときにも介護の知識は役立つかもしれないと思い、まずは初任者研修の資格を取りました。

――資格の取得後、SOMPOケアのサービス付き高齢者向け住宅で働くことになった経緯を教えてください。

登録した転職サービスの担当者に勧められたのがきっかけでした。最初は人と話すのが好きだから、デイサービスがいいかなと思っていたんです。でも、いろいろと条件を伝えていたら「夜勤に入れるなら、サービス付き高齢者住宅が面白いかもしれないですよ」とそんぽの家S 五香南を紹介していただきました。

最初に面接していただいたとき、職場の雰囲気がすごく良かったんですよね。面接してくださったホーム長さんの雰囲気や施設にいるみなさんの感じを見て、すっかり気に入ってしまって。他にもグループホームやデイサービスの面接を予定していましたが、すべてお断りしてしまったほどです(笑)。

ご入居者さまに接する先輩の姿から学ぶことも

――現在、桐生さんが勤務されているそんぽの家S 五香南はどんな職場ですか。

48部屋ある、比較的小規模なサービス付き高齢者向け住宅です。現在スタッフはケアスタッフの社員が6名に加えて、ホーム長と副ホーム長、それから登録ヘルパーさんは15名ほどいらっしゃいます。入居される段階では自立度の高い方も多く、お掃除や食事など日常的な支援は登録ヘルパーさんが対応しています。

私は早番、遅番、夜勤をシフトで他のメンバーと交代しながら働いています。早番は7〜16時、遅番は11〜20時、夜勤が夕方17時〜翌朝の10時まで。夜勤は月に5~6回あります。残業は、ご入居者さまからのコールが立て続いたときや、救急対応を担当する必要があるときに発生しますが、さほど多くはありません。

――桐生さんは主にどんな仕事をしていますか。

食事やお風呂などの支援よりも、ご入居者さまのコール対応を主に担当しています。認知症の方も多いので、トイレがわからない、鍵がなくなったなど、1日に10~20回のコールをいただくこともあります。

これまで経験した仕事と違って、介護の仕事は本当にイレギュラーなことが多いです。ただ、どうしても他の業務の手が回らないときは、スタッフ同士で役割分担を調整しながら助け合っているので、働きにくさを感じることはないですね。

――スタッフの皆さんとの関係性はいかがですか。

私もまだ入社してから1年半ほどなので、先輩たちからいろいろと学ばせていただいている部分もあります。本当にみなさん、素晴らしく優しいんですよ。

例えば、何十回も同じ話をなさるご入居者さまに対して、先輩スタッフが「そうよね、そうよね」としっかりお話に耳を傾けていると、ご入居者さまの表情がだんだん穏やかな顔に変わっていくんです。そういったところを真似させてもらうことも多いですね。もちろん職員同士の対応もみなさん本当に優しくて、何とも恵まれた職場にいるものだと感じています。

おしゃべりサークルを立ち上げ、ご入居者さま同士が仲良くなるきっかけづくりも担当

――お仕事する中で、これまでのキャリアやご自身の個性が発揮できていると感じることはありますか。

私が入社したとき、ホーム長さんが「施設で何かやってもらえないか」と頼まれて、おしゃべりサークルを立ち上げたんです。おしゃべりサークルという名称にもかかわらず、数名のご入居者さまと黙々と折り紙を楽しむ会なんですけどね(笑)。というのも、私は小さい頃から細かい作業が好きで、夫の海外赴任先では折り紙やつまみ細工を現地の方に教えたことがあったんです。ここでも同じようなことができないかなと思って提案したんです。

今では、みなさんすごく楽しみにされています。中にはデイサービスに行く方もいるのですが、「おしゃべりサークルの日にはデイサービスに行かない」という方もいるほどで。サークルの日以外でも、折り紙を楽しむ方も増えてきて、居室から出て歩いている方に「一緒に折り紙しましょう!」って巻き込んだりもします。

――入社間もないとは思えないくらい、すごく楽しくお仕事されているんですね。

皆さんが笑顔になってくださるのを見るのが、今では生きがいになっています。休みの後に出勤すると「桐生さんがいないから折り紙が進まなかったわ」「どこにも行かないで」と言ってくださったこともあります。

私がおしゃべりサークルを担当する前は、コロナ禍の影響からご入居者さま同士がお話しされる機会が少なかったようなのですが、一緒に折り紙をすることで会話が生まれて、ご入居者さま同士も仲良くなられました。人をつなげることができたという充実感もあります。

ただ、入社してからこれまで何人かの方をお見送りしたので、その方のことを思い出して寂しくなるといったことも正直あります。だからこそ、ご入居者さまに毎日笑顔で過ごしてくださるようにこの仕事を続けています。

――今後のキャリアについては、どのように考えていますか?

今がとっても楽しいので、ずっとここにいたいですね。初任者研修と実務者研修を修了しているので、実務経験が3年以上必要な介護福祉士の資格を取ることを次の目標にしています。

研修も充実。新しく介護に飛び込んでみたい人に挑戦してほしい

――現在別の介護施設で働いている方や、これから介護の仕事を始めてみようかという方に向けて、SOMPOケアの施設で働くメリットを教えてもらえますか?

SOMPOケアは、研修が本当に充実していることも魅力のひとつだと思います。とにかく研修の数が豊富ですし、希望するといくらでも学ばせてもらえます。介護未経験者の方はもちろんですが、もっと介護の知識を身につけたいと思っている方にはとにかくおすすめです。

私が最近受講したのは、認知症に対するケア方法のユマニチュードに関するものでした。認知症によってできないことがあっても、対応の仕方次第でできるようになることがあると知ったので、受講してよかったと思っています。

研修施設に行かなくても、オンライン研修もあるので、働きながら研修を受けやすいのもポイントだと思います。同じスタッフの皆さんも積極的に受講されていますね。

――これから介護の仕事をしてみたいと思う方にメッセージをお願いします。

会話が好きな方、人とコミュニケーションをとるのが好きな方なら、とっても向いている仕事だとは思います。職員同士では和気あいあいと楽しく働いているので、未経験でも安心して働けます。新しく介護の世界に飛び込んでみたい方、ウェルカムです!