いつか日本の介護を世界へ
働きながら学べる環境に惹かれて
私は3世帯で一緒に暮らしていたので、子どものころから、祖父母にかわいがってもらっていました。家族全員で旅行に行くなど、自分とは年齢の違う人と行動することを通して、人を思いやることの大切さを学びました。
就職活動では、「人と関わる仕事がしたい」と思い、サービス業を中心に、観光や鉄道、メーカーの営業職など、40社以上を検討しました。そのなかで、たまたま見つけたのが介護業界です。そのときはまだ介護現場で働くことはイメージできませんでしたが、SOMPOケアの説明会に参加し、自分のように一般の文系大学から就職した先輩の声を聞くうちに、「自分にもできるのではないか、やってみたい」と思い、エントリーしました。
最終的に、就活では大手飲料メーカーやサービス業を中心に4社の内定をいただき、最後まで大手飲料メーカーの営業職とSOMPOケアの介護職で悩みましたが、私は人と競争する営業職よりも、一人と深く関わり、心からの「思いやり」を持って触れ合う介護の方が向いていると感じ、SOMPOケアを選びました。介護についての知識や技術がないことが不安でしたが、社内研修施設である「SOMPOケア ユニバーシティ」での定期的な研修があり、働きながら学べる環境が整っていることも、入社の決め手になりました。

ご利用者さまもスタッフも笑顔にしたい
入職してから8か月。最初の3か月は先輩に付いて学び、一人でケアを担当するようになって5か月が経ちました。最初は不安もありましたが、わからないことは先輩に質問し、だんだんとできることが増え、日々やりがいを感じるようになってきました。毎日が新しい経験の連続ですが、特に印象に残っていることは、ボウリングのレクリエーションで、入賞されたご利用者さまに賞状を作ってお渡しした時、「賞状をもらったのなんて、何十年かぶりだよ」と、とても喜んでくださったことです。「ご利用者さまを笑顔にできた」と実感するのは、心から嬉しいものです。日々の介護や季節のイベントを通して、ご利用者さまも働いているスタッフも、みんなが笑顔になる空間をつくっていきたいと思っています。
私が子どもの頃、大好きな祖父母と一緒に暮らした「家」のように、安心できて、人と人との繋がりを感じることができる「ホーム」を目指しています。

自分が描くキャリアを実現するために
今の目標は、「介護福祉士」の資格を取ることです。一般学部から入社している私の場合、試験を受けるには3年の実務が必要です。まずは3年間この職場で、しっかりと日々の仕事に務めることが大切だと思っています。介護福祉士を取得すれば、ホーム長を目指すこともできますし、もちろん現場で専門職としてケアスタッフを続けることもできます。
将来の選択肢を増やし、自分に合った道を選べるようにしたいと思っています。
私が勤務するSOMPOケア ラヴィーレ東大和のホーム長は、ホームの運営・管理の責任者という立場でありながら現場にも入ります。現場でケアをしながら、ホーム全体を見ることもできる方の仕事を身近で見ることは、大きな刺激になります。私もホーム長のように、責任者とケアスタッフのどちらもできる知識や技術を身に付け、いつか後輩から目標にされるような人間になりたいと思います。
ご利用者さまお一人おひとりは、お身体の状態はもちろん、生活習慣や考え方も違います。現場も1日として同じ日はなく、毎日が新鮮で学びに満ちていて、退屈する暇はありません。

一般学部で学んだことが、介護でも生きる
私は国際学部でベトナムについて学んでいましたが、この仕事でその知識や経験が役に立つとは思っていませんでした。SOMPOケアでは東南アジアから技能実習生を受け入れていて、本社での研修時に直接話をする機会がありました。
彼らとコミュニケーションをとるとき、大学時代に学んだことが役に立っていますし、今後、外国人のスタッフと一緒に働くこともあると思います。彼らの文化背景や事情を知っていることは、ともに働くうえで、大きな意味があると思います。
また将来、もしかしたら自分が東南アジアの国々に向けて、日本の介護のシステムを伝えていくことができるかもしれません。超高齢社会の日本の姿は、数十年後未来の途上国の姿だと思うからです。
介護とは、究極のサービス業であり、最も深く人と関わる仕事です。また、これからさらに成長する業界でもあります。介護以外の大学・学部でも、学校で学んだことは必ずどこかで介護とつながり、役に立つと思います。

学生へのメッセージ
本物の現場を見てほしいです。インターネットで検索すれば、介護に関するさまざまなイメージや意見が出てきます。しかし、やっぱり実際の現場の様子を知ることが大切です。私は偶然、合同説明会で介護の現場で楽しみながら仕事をしている先輩社員の声を聞いたり、ホーム見学でご利用者さまの笑顔を知って、この仕事に就くことを決めました。会社説明会や見学も開催しているので、本物の「生」の声をぜひ聞きにきてください!

これまでのキャリア
- 2017年10月
- 就職活動開始。人と関わる仕事を中心に、業種を絞らず企業説明会に参加。
- 2018年10月
- 内定後、約1か月の介護初任者研修を受講。初めて介護を学ぶ。
- 2019年 4月
- 入職後、約1か月の入社時研修。そのなかでも「SOMPOケア ユニバーシティ」での実技研修を受け 、同期とのつながりを深めた。その後、現在の「SOMPOケア ラヴィーレ東大和」で働き始める。配属先は実家の近くを希望し、今も家族と一緒に暮らしながら通勤している。
- 2019年 5月
- 約2か月間、先輩に付いて現場で学んだのち、ケアスタッフとして業務を担当。ご利用者さま全員の顔と名前を覚え、お顔を見てあいさつを徹底することを心がける。
- 2019年12月
- 8か月間、夏祭りやハロウィン、クリスマスなど、季節のイベントを経験してきた。あと少しで1年。2年目は、もっとご利用者さまを笑顔にできるように、日々学びながら働きたい。